シマフグマスク
生来マスクの嫌いな筆者ですがコロナ禍にあっては人前ではマスクをしています。愛用のマスクは国からいただいたアベノマスクを自家製柿渋で染めたもので臭いもなく快適に使用しています。しかし、しばらく続きそうなコロナ対策で常識人として当面マスクは手放せないものになっています。そこで、追加でガーゼマスクを3個購入し柿渋で染めて、その内2個をシマフグマスクに加工してみました。柿渋は平安時代から衣類用の染料や漆の下塗り塗料として使われていたほか、タンニンは水溶性タンパク質と結びつく性質があるのでなめしにも使われています。シマフグの皮は釣り好きの友人からもらって毒のないところを美味しく食べた後のものです。ネットでの情報があまりない中、試行錯誤でシマフグの皮をなめしてみました。白くきれいな仕上がりを期待していましたがワイドハイターを使用しても柿渋の色が残りあまり美しい仕上がりにはなりませんでした。皮革用油脂を塗りこんだり、乾いて硬くなった皮を手でもみほぐす作業は大変手間が掛かるほか、フグの皮には小さいトゲがたくさんありそれで指先の皮膚がだいぶん傷みました。仕上がりはと言うと、正直なところ人前で掛けるには少し勇気が必要な出来栄えとなっています。
美しくない仕上がり 柿渋染マスク 穴は胸ビレの場所