黄檗山 萬福寺
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萬福寺(まんぷくじ)は黄檗宗(おうばくしゅう)の大本山で宇治市にあります。お寺の情報は萬福寺のHPをご覧ください。
日本の禅宗は3宗あり、栄西(えいさい:ようさい)の臨済宗(りんざいしゅう)、道元(どうげん)の曹洞宗(そうとうしゅう)、隠元(いんげん:中国の僧)の黄檗宗です。萬福寺は他の禅宗寺院とは違って全体が中国様式です。お経も中国語でいつも聞いているお経とは少し変わった感じです。隠元は元々臨済宗の僧でしたが、1654年に来日した時には、既に日本式の臨済宗が布教されていたので黄檗宗としたらしいです。
境内には普茶料理のレストランがあり人気です。普茶料理とは中国式の精進料理ですが、見たところは精進料理の見た目じゃありません。単調になりがちな精進料理をおいしそうに見せる工夫が素晴らしいです。食材はもちろん肉や魚は使っていませんので、食べると脳内が混乱します。
萬福寺の十八羅漢(らかん:釈迦の弟子たち)の中でも、特に人気の高いのが羅怙羅尊者(らごらそんじゃ)です。釈迦の息子と言われています。色々な展示会で大人気で、あちこちの博物館などに出張されているそうです。自分の体内に仏がいる、と胸を開けているのが少し怖いです。
一般的に羅漢と言えば十六羅漢で寺院の三門の2階でお目に掛かりますが、萬福寺は大雄寶殿(だいおうほうでん)と言うチーク材で作られた大きな建物に釈迦三尊像と共に祀られています。