浮島十三重の塔 宇治界隈
平等院近くの宇治川には浮島があります。上流側は塔の島、下流側が橘島と呼ばれています。宇治川左岸から喜撰橋を渡ると目の前に大きな石塔があります。15mを超える高さの石塔は鎌倉時代に魚の供養塔として建てられた様ですが度々の洪水で倒れ何度も再建されましたが1756年の大洪水で流失した後は長い間川床に埋もれていました。1907年発掘再建されましたが九重目の笠石が見つからず、九輪石も傷んでいたことから新しく作られました。傷んだ九輪石は右岸の興聖寺境内に置かれています。紛失した九重目の笠石は藤森神社の手水鉢に使われているとの話もあるので近々調査に行って来ようと思います。
浮島の下流側の橘島には桜に寄生したヤドリギを見ることが出来ます。源氏物語の宇治十帖の「宿木」に当たるかどうかは諸説があって今のツタを意味するとも言われています。ヤドリギと言っても完全寄生ではなくて自らも葉緑素を持っていて光合成しています。丸い姿が特徴的で平安、鎌倉時代の人々もこの丸いヤドリギを見ていたのかと想像してしまいます。
今年はコロナの影響で鵜飼いは実施されませんでしたが、トレーニングは欠かせません。